【SVシングル S20最終86位 最終レート2065】眼鏡黒バド軸キョジアマガサイクル

こんにちは、ひゅーずです。

レギュG3ヶ月目のシーズン20にて最終86位 最終レート2065を取ることができたのでその時の使用構築について紹介したいと思います。今回の使用構築は前期の構築と並びこそ4体同じですが細部はかなり変更しています。それでもやりたいことは同じくサイクルを回して眼鏡黒バドを通すことなのですが。今回は完成度に納得がいっていないので解説は簡潔に書いていきます。

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■構築経緯

 S20初期に様々な型の黒バドを試していたのだが、前期眼鏡黒バドを使った経験から「ここで眼鏡の火力があったらな」と思う場面が多く、結局眼鏡型の構築を練り直すことにした。

 S19の構築の課題として、

・シーズン終盤に増えたイーユイが重い

・コライドン構築に対して一発芸的対処に甘えていた

というところがあり、またS19後に新たに生じた課題として、

ヌメルゴンが目立ちすぎる

つまりS19の結果を受けてヌメルゴンとその取り巻きの型が周知され、「ヌメルゴンと組んでいる黒バドは眼鏡」という型読みをされる事が増えた。一般採用率が比較的低いヌメルゴンは存在が型バレを引き起こしていた。

 これらの課題から、新しい眼鏡黒バド軸において必要だと考えた要素としては、

ヌメルゴンの解雇とイーユイに対抗できるチョッキ枠の模索

②コライドン構築相手にサイクルできるパーツを構築に組み込む

まずこの2点であると考えた。

 ①の選定に関しては相手の黒バドに強くイーユイを受けられるという条件からこちらもイーユイを採用する事に決まった。叩き落とすは持っていないがカタストロフィと高い特攻で相手に負荷をかけることができる。

 ②に関しては初めはコライドン受けとしてヘイラッシャなどを試していたが様々なポケモンの身代わりやラムの実などメタ対象になっている事を感じたため解雇、結局以下の記事を参考にしてキョジオーン+アーマーガアをコライドン構築に対する回答パーツとした。

 ウーラオスは変更の余地がなく、最後の1枠はミライドン構築に選出できる地面枠にする必要があり試行錯誤を重ねたが、最終的にパオジアンに強めな地面枠という点を評価してテツノワダチを採用し構築が完成した。

 

◾️構築紹介

 およそ採用順に解説していきます。

バドレックス(黒馬) @ こだわりメガネ
テラスタイプ: ノーマル
特性: じんばいったい
性格: おくびょう

調整: hcS
アストラルビット / サイコキネシス / くさむすび / サイコショック

 

 もはや語る事は少ない最強火力ポケモン。未来予知の使用機会が少なかったのでサイコショックに変更したが、瞑想ポケモン(黒バド、ルナアーラ、ルギアなど)にテラスを切らせた後などによく刺さっていた。黒バド自身のノマテラが割と周知されたのか、テラスで相手の1ターンを買える機会は以前より少なくなっていた。

 

ウーラオス(連撃) @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: じめん
特性: ふかしのこぶし
性格: いじっぱり
調整: ABベース
すいりゅうれんだ / インファイト / アイススピナー / アクアジェット

 

 ほぼ全ての黒バド構築に採用されているポケモン。ゴツメに触ってしまう欠点こそあれ、インファで相手のスカーフラオスなどの無振り個体をワンパンできたりと瞬間火力が魅力的で選出率も黒バドに次ぐ高さ。チョッキ枠にステロ抜群のイーユイを採用している以上、相手がステロを撒くターン前後にこのポケモンで壊滅的打撃を与えなければダメージレースに勝てないためやはり鉢巻がこの構築には適している。

 

イーユイ @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: くさ
特性: わざわいのたま
性格: ひかえめ
調整: HCベース
ふんえん / あくのはどう / テラバースト / カタストロフィ

 

 今回のチョッキ枠。対イーユイにおいてスカーフには打ち勝つことができチョッキ同型であってもこちらの黒バドの圏内に入れる事ができる。メタモンにコピーされた黒バドのウエポンを全て半減以下にできるのもプラスポイントである。しかし晴れ状態のイーユイ相手に何度もサイクルするのが辛く、ここが誤算だった。あとチョッキ枠なのにミライドンに対しても強くなく、瞑想フェアリーテラス黒バドの起点になってしまうという点がマイナスポイントである。

 テラスタイプはウーラオスカイオーガを無理矢理対面処理することができる草。ディンルーなどの地面タイプを強引に削る時にも切ったことがある。

 

キョジオーン @ たべのこし
テラスタイプ: ほのお
特性: きよめのしお
性格: わんぱく
調整: HB
しおづけ / てっぺき / ボディプレス / じこさいせい

 

 対コライ軸をまかせるこの構築のコンセプトポケモンその①。特化コライドンのインファを受けるためほぼHB振り切りで、身代わり持ちキョジオーンを抜くため少しSに振っている。しかし鉢巻インファは受けられないため黒バドに下げることで対応していた。剣舞警戒でコライドンには鉄壁から入るため鉄壁ボディプレが技構成に入ってきたが、身代わり型にも強く好感触だった。

 原案は水テラスだったが、ザシアン構築にも選出する(電気テラバをよく撃たれる)のと、ハバタクカミのムンフォを半減したかったため炎テラスとした。このおかげでサイクルする中でパワージェムやテラバ地面が無いと判断できたハバタクカミには突っ張ることができるようになった。

 

アーマーガア @ オボンのみ
テラスタイプ: ほのお
特性: プレッシャー
性格: なまいき
調整: HD
アイアンヘッド / とんぼがえり / ちょうはつ / はねやすめ

 

 コンセプトポケモンその②。コライカミ構築のハバタクカミ・ガチグマを受けてもらう。前期は物理受けだったが今期は特殊受けとしての採用。羽休めをせず蜻蛉返りで有利対面を作りたいことも多々あるためサイクル回数を増やせるオボンが噛み合っていた。

 特性プレッシャーが本当に強く、ガチグマのブラッドムーン・ルナアーラシャドーレイ・テラパゴスのテラクラスターなどを枯らして勝つ試合が何度もあった。

 

テツノワダチ @ ブーストエナジー
テラスタイプ: くさ
特性: クォークチャージ
性格: ようき
調整: has
じしん / はたきおとす / テラバースト / アイススピナー

 

 また最後に入ってきた補完としては優秀すぎるが過信は禁物なポケモン。相変わらず高い素早さとその耐性から色々な技を撃ち分ける器用さがとても使いやすかった。今回はカイリューにも撃ち合ってもらうためアイススピナーを採用、苦手なグライオンにも多少のダメージが入る。

 今回の構築ではミライ軸にこのポケモンをほぼ確定で選出することになるためミライドン+ウーラオスのような並びにも臆せず選出できるよう草テラバを採用した。構築単位で薄めのカイオーガにも上から撃つことができたので利便性は良かった。

 

■選出一例と所感

※相手の取り巻きによって変わる部分を()内に記しています

・対黒バド

→黒バド+イーユイ+ラオス

 プレイング勝負。ほとんどバドにノマテラを切って詰めるが、イーユイに草テラを切ってもある程度はバドの攻撃を耐えるため稀に相手のラオスを倒すために草テラバを撃っていた。相手の黒バドの瞑想で詰まないように立ち回るのが難しかった。

 

・対コライドン

→キョジ+アマガ+黒バド

 相手にイーユイがいない場合の勝率はかなり良かったが、いる場合(この時黒バドの代わりにイーユイを出す)は五分以下といったところだった。晴れオバヒをこちらのイーユイが複数回受けることができない。

 

・対ミライドン

→ワダチ+黒バド+ラオス

 水テラバミライドンが増えていたのが苦しかったので読んで無理矢理な行動を取る事もあった。つまりワダチがどれくらい仕事できるかにかかっている。ミライドンに叩きが通ればそれだけで仕事完了。

 

・対ザシアン

→キョジ+バド+@1

 初手水テラバから入ってくるザシアンがいなかったので、キョジで鉄壁することで勝てた。アマガを処理するための電気テラスが多かったように感じる。

 

・対白バド

→黒バド+@2

 黒バドが相手の白バドにテラスなしで対面勝てるため(氷テラス除く)柔軟に選出を決める事ができる。大体ガチグマと組まれていたためアマガは出す事が多かった。氷テラスで黒バドが処理される事をケアするならキョジを出してもよい。

 

・対ルナアーラ

→黒バド+アマガ+@1

 ルナアーラと黒バドが撃ち合った場合、相手が眼鏡なら勝ててスカーフなら負けるため初手次第でアマガに引けばいい。向こうのチョッキ枠に繰り出して負荷をかけるためラオスを選出することが多かった。

 

・対カイオーガ

→(ワダチorイーユイ)+黒バド+ラオス

 大体初手にオーガを出されるため草テラバ持ちのどちらかを合わせて対面処理していた。こちらだけテラスを使う事になるのと、対面駒がいないため裏にイダイトウがいる構築に相当苦戦を強いられた。

 

・対ホウオウ

→キョジ+黒バド+ラオス

 ホウオウにキョジが無限回投げられるため崩すにしろTODするにしろ有利に試合を運ぶことができた。

 

◾️総評

 今回はコライドン構築に対して真っ向からサイクル勝負を挑む事をコンセプトに構築を組んだが完成度としてはイマイチな部分があると思っている。それは、

①イーユイ入りのコライ構築に勝率が悪い

②ミライ構築にワダチが確定選出でそれが相手にもバレバレである

という2点が主な理由で、これは今回の構築がサイクル要素に全振りで対面要素を完全に排除してしまった結果だと考えている。

 ともあれ前期終了後に目標としていた継続して最終2桁をとることが達成できてひとまず喜んでいる。レギュG4ヶ月目となるS21でも納得がいく構築作りを目指して頑張りたい。

 

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