【シングル】快眠厨パ‐早起きガルーラ入り対面厨パ‐【第8回関西シングルFESTA3位】
こんにちは、ひゅーずです。
7世代開幕をもう明日に控えた今日ですが、6世代最後のブログ更新をしておきます。
今回は9月中旬に行われた第8回関西シングルFESTAに参加し、予選抜け後の決勝トーナメント&3位決定戦において4勝1敗で3位になることができた時に使用した構築の紹介です(予選で使用した構築は前回の記事をご覧下さい)。この6世代ではレート、オフを合わせてもはや何試合したか分かりませんが本当に長い時間楽しむことができました、次世代でも皆さんよろしくお願いします。
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
化身ボルトロス | 十万ボルト | 毒々 | 守る | 身代わり | 食べ残し | 悪戯心 |
ガブリアス | 地震 | 岩石封じ | ステルスロック | 吠える | ヤチェの実 | 鮫肌 |
ガルーラ | 秘密の力 | 噛み付く | 眠る | 寝言 | ガルーラナイト | 早起き→親子愛 |
ゲンガー | 祟り目 | ヘドロ爆弾 | 催眠術 | 道連れ | ゲンガナイト | 浮遊→影踏み |
バシャーモ | フレアドライブ | ビルドアップ | バトンタッチ | 守る | タラプの実 | 加速 |
スイクン | 熱湯 | 冷凍ビーム | 凍える風 | ミラーコート | 突撃チョッキ | プレッシャー |
前回の記事でも述べた通り、第8回関西シングルFESTAにおいては予選と決勝トーナメントで使用構築が変更可能であったため、決勝トーナメントの試合ではS17における高レート帯の上位構築に刺さるように組んだ今回の構築を使用することにした。
構築経緯として自分はまずどの相手にどの程度の勝率を得られるように組むかという事を考えるのだが、今回は6世代最強・最多使用率を誇るメガシンカポケモンであるガルーラ入り系統の構築に高勝率を取ることを指針とした。しかし当然のことながらガルーラ構築は多種多様であり、その全てに完璧に対応するのは不可能であるので、ガルーラ構築の中でもさらに分類を行いイージーウィンを目指す構築・五分以上で戦えることを目指す構築の二種類に分けることを考えた。そこでイージーウィンの手段として、ガルーラに優位に立てるポケモンであるバシャーモを用いたバトンギミックを使用することを決定し、この戦法が通らないであろうマリルリ・ファイアローがいる構築には互角以上で戦える裏選出を用意することで五分以上の勝率獲得を狙うと方針を決めた。
はじめにマリルリ・ファイアロー入り構築に対して有利に戦える選出として図太い毒ボルト+メガゲンガーの並びを構築に採用し、ギミック構築を使う上で選出画面の段階で悟られることを避けるために、この段階で構築が持つ情報量がこの世代最強であると考えている対面厨パ(ボルトガブガルゲンバシャスイクン)の並びを用いることに決めた。
そしてメインギミックとしてどのようなバトン展開にするのかを同時に考察し続けていたのだが、まず相手がバトン展開に対してどのような対処を取ってくるのかを考えた。ガルーラ構築を対面構築(厨パ系統)・ガルクレセ・ガルカバの大きく3種類に分類すると、
・対面構築→バトン先にボルトで電磁波、襷ガブ、猫不意ガルーラ
・ガルクレセ→バトン先にクレセで毒or電磁波+猫不意ガルーラ
・ガルカバ→バトン先にカバルドンで欠伸、猫不意ガルーラ
という手段が予想される処理方法でありこれらに回答が持てるバトン軸を長い間試行錯誤していた所、S17中盤頃某所で試合観戦をしていた時に偶然見かけた状態異常を寄せ付けないねむねご特性早起きガルーラに、耐久を上げ猫不意の縛りから逃れられるビルドバトンをするギミックがこの枠に完璧に当てはまるという着想を得て成功率を高めるため細部を詰めていき、基本選出:ガブバシャガルーラ、裏選出:スイクンボルトゲンガーが完成した。
■個別解説
※ダメージ計算は急所率非考慮
ガブリアス@ヤチェの実
性格:腕白
実数値:207(188)-151(4)-156(212)-*-106(4)-135(100)
技構成:地震/岩石封じ/ステルスロック/吠える
基本選出で初手の起点作りを担うポケモン。ステロを撒くこと以上に後続のバシャーモが守るを挟まずにビルドアップから入れる盤面を作ることが最重要の役割。最近ではよく見られるようになったゴツメ調整の個体に、主にガルーラの氷技耐性を持たせるためヤチェの実を持たせている。ここまで耐久を上げることで相手のガブリアス・マリルリの持ち物を判断することができ、立ち回りの指針が立てやすくなる。マリルリのじゃれつく+アクアジェットをいい乱数で耐えるため地震2回で腹太鼓可能圏外に押し込む動きも強力だった。
シングルFESTAでは吠えるの枠をクレセ・カバに撃てる毒々で使用していたが、3決での試合でパルシェンに2回以上殻を破られて全抜きの危機に陥ったため、起点回避が可能な吠えるが推奨されると考えている。
バシャーモ@タラプの実
性格:慎重
実数値:187(252)-141(4)-95(36)-*-114(108)-114(108)
技構成:フレアドライブ/ビルドアップ/バトンタッチ/守る
・1加速で最速ガブリアス抜き
・1ビルドでA200ガブリアスの地震最高乱数以外耐え
・C95クレセリアのサイコキネシス、C110スイクンの熱湯をタラプの実上昇分込みで2耐え
最強のガルーラを誕生させるためのバトン役を担うポケモン。こちらのガブリアスにより相手のガルガブの素早さが下がった状態から対面することで、守る読み行動などの択を生じさせずにビルドアップを積んでいくことができる。性格慎重の個体を用いることでガブリアスがクレセ・スイクンに落とされた場合の対面からでも最低2回のビルドアップをガルーラに引き継ぐ事ができる(無振りロトムのハイドロポンプを確定耐えする程度の耐久がある)。
ガルーラがやや処理に困るギルガルド、滅びの歌での処理を狙うメガゲンガー、無限に悪巧みを積んでくるボルトロス等を処理できた方が良い場面があるためフレアドライブを採用。
持ち物のタラプの実は単純にバシャーモの行動回数を増やすだけでなく、バトン先のガルーラの特殊耐久を上げることにも繋がり全抜き性能を大いに高めてくれた。
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り
特性:早起き→親子愛
実数値:メガ前 197(132)-161(252)-109(68)-*-101(4)-117(52)
メガ後 197(132)-194(252)-129(68)-*-121(4)-127(52)
技構成:秘密の力/噛み付く/眠る/寝言
・メガ後2加速で最速スカーフガブリアス抜き
・C222メガゲンガーの気合玉確定耐え
・+2秘密の力で197-135メガガルーラ高乱数1発(ステロ込み)
基本選出のエースであるバトン先のポケモン。ガルーラにバシャバトンを繋ぐ構築は両壁によってバトン時の被ダメを軽減したり身代わりで状態異常対策をしていることが多いが、バトンのタイミングで身代わりを張る前に状態異常を入れられたり壁張り役のポケモンの存在によってバトン展開そのものが警戒されてしまう。そこでこの構築では壁要員を入れていないのだが、眠る採用によってバトン時の被ダメを回復し、さらに麻痺や毒、熱湯火傷も解消しつつ全抜き体制を作ることができる。寝言搭載は眠り中の隙を軽減するためであり、ゴツメ持ちを殴れる秘密の力に加えて最後の1枠にはゴーストタイプにダメージを与えつつ寝言で出ても腐らない、能動的に運勝ちを狙えるという点で要件を完璧に満たしている噛み付くを採用している。
メガ前の特性を早起きにしている理由だが、いくら寝言を採用しているからとはいえ完全に制御できる訳ではないため少なからず隙が出来てしまう、そこで例えば対ガルクレセにおいてクレセの前でバトンした後の展開を想定すると、クレセの前ではメガせず秘密眠る寝言を繰り返すことで眠りターンを1ターン縮めて立ち回ることができるという点で特性早起きが活きる。具体的には上記の動きを繰り返す内で、
メガせず眠る
↓
メガせず寝言
↓
メガしつつ早起きの仕様で起きて秘密の力でクレセを落とす
という展開に持っていけば全抜きして勝ち、というのがよくある流れ。
ガルーラ入り構築に対しては1回でも十分強いが2回のビルドアップを引き継げればほぼ勝ちが確定する素晴らしい性能だった。
ここからは裏選出を担うポケモンだが一般に使用率の高いポケモンであるため解説する事は少なめ。
化身ボルトロス@食べ残し
性格:図太い
実数値:177(180)-108-134(252)-146(4)-101(4)-140(68)
技構成:十万ボルト/毒々/守る/身代わり
・A112マリルリの+6アクアジェットを最高乱数以外で耐える
・ミラー意識でS振り
対ファイアロー・マリルリ入り構築を任せる駒として機能させたいため図太い個体で採用した。ガブリアスや秘密ガルーラと撃ち合えるポテンシャルがあり詰めの駒としても優秀。
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病
実数値:メガ前 159(188)-*-95(116)-151(4)-96(4)-170(196)
メガ後 159(188)-*-115(116)-191(4)-116(4)-192(196)
技構成:祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/道連れ
裏選出のメガ枠として採用。幅広い範囲を誤魔化したいため催眠祟り目型で使用し、表選出がピクシーに対応できないためサブウェポンはヘドロ爆弾としている。
マリアロー入りガルーラ構築に対してはガルーラとこのポケモンで1-1交換を取った後に毒ボルトで詰めるのが理想である。
またこの構築の試せていない改良案として、
・ボルトロス@食べ残し 威張る/イカサマ/電磁波/身代わり
・ゲンガー@メガ 祟り目/気合玉/催眠術/身代わり
の構成に変更するというものがあるが、この場合ピクシーを切る代わりに裏選出の誤魔化し性能をさらに上げることができ、構築単位で重いバンギラス・ナットレイ辺りにも対応しつつ表選出に代わるもう一つの強力な勝ち筋となれるので、安定性を捨てて対応範囲を広げるという意味では面白いかもしれない(ボルトロスをガブリアスの代わりに起点作成役として用いることも可能か)。
スイクン@突撃チョッキ
性格:控え目
実数値:183(60)-*-136(4)-156(252)-137(12)-128(184)
技構成:熱湯/冷凍ビーム/凍える風/ミラーコート
ふゆのさんの構築を参考にしました→S16使用構築 滅殺厨パ 最終レート2241 3位(同率2位) - 有利対面飛び膝割り。*
・凍える風で184-101ボルトロスに66~78ダメージ
・冷凍ビームで184-101ボルトロスに106-126ダメージ
・凍える風後ゲッコウガ抜き
・B < Dダウンロード対策調整
最後に採用した駒で、裏選出の先発によく使用するポケモン。
他の裏選出のポケモンであるボルトロスとゲンガーは、相手のボルトロスに対して対面なら撃ち合うことができるが受け出しは出来ないため、選出するもう1匹のポケモンもボルトロスと戦える性能を持つポケモンにする必要があった。そこでふゆのさんの厨パを参考にし、ボルトロスだけでなくこの構築に通りの良いゲッコウガやサザンドラにも有利が取れるチョッキスイクンを最後の枠に採用した。
先発で動かすポケモンとして非常に便利でマンダ軸相手に1匹で壊滅に追い込むなど素晴らしい活躍を見せてくれた。
■総評
決勝トーナメントでは2回戦と3回戦でガルーラ入りとマッチングし、どちらも想定通りの動きで勝利できたためそこは満足しているが、ガルーラ系統以外に対するウェイトを下げてしまったため1回戦、そして敗北した準決勝では想定以上に苦戦を強いられたため、より様々な構築に対しても事前の選出・立ち回りを練っておくことを今後の反省としたい。
ORAS最後に6世代を象徴する厨パという並びで好成績を残せたことは非常に嬉しく思っている。6世代ではレートで結果を残せなかったことだけが本当に心残りなので、この世代で試行錯誤し得られた経験を糧に次世代ではさらに努力していきたい。
※ブログリンクの方は問題がございましたら消させていただきます。
【シングル】ガルクレセニンフ偽装ステロメガバシャ展開【第8回関西シングルFESTA予選使用構築】
こんにちは、ひゅーずです。
また久しぶりの更新になってしまいましたが僕は例のごとくポケモンしかしてませんでした。
今回は第8回関西シングルFESTAで3位を取ることができた時の予選での使用構築を簡易更新という形で紹介したいと思います。もう発売間近のサンムーンではこのくらいの記事をそこそこのペースでブログにアップ出来るといいなと思ったのでその練習としてという意味合いです。
本戦で使用した構築はまた改めて更新する予定です。
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | 猫騙し | 捨て身タックル | 冷凍ビーム | 大文字 | ガルーラナイト | 肝っ玉→親子愛 |
クレセリア | サイコショック | 冷凍ビーム | 瞑想 | 眠る | カゴの実 | 浮遊 |
ニンフィア | ハイパーボイス | 欠伸 | 身代わり | バトンタッチ | 食べ残し | フェアリースキン |
化身ボルトロス | 十万ボルト | 目覚めるパワー(氷) | 気合玉 | 悪巧み | オボンの実 | 悪戯心 |
ガブリアス | 地震 | 岩石封じ | ステルスロック | 毒々 | ヤチェの実 | 鮫肌 |
バシャーモ | 跳び膝蹴り | フレアドライブ | 剣の舞 | 守る | バシャーモナイト | 加速→加速 |
今回参加した第8回関西シングルFESTAでは、特別ルールとして予選と決勝トーナメントで使用構築を変更可能という措置が取られることが事前に知らされていた。
今まで多くのオフに参加した経験から対戦オフにおいても、レート帯が変わるごとく予選と決勝トーナメントで当たる構築に違いが生じていると感じていたので、このルールを活用して予選用の構築を組んで使用することにした。具体的には仮想敵として対ガルーラ入り構築、特に対ガルクレセへのウェイトを下げ、その代わりに他のガルーラ以外のメガシンカを用いた幅広い構築に対してかなり有利に立てるように勝率設定を行った。
そこで注目したのがステロガブリアス+欠伸バトンニンフィア+剣舞メガバシャーモの軸であり、選出画面で展開構築であることをできる限り隠すためにメガバシャーモが有利を取れる鋼系統・ガルーラゲンガーを選出誘導するガルクレセニンフ(眼鏡ニンフィア+トリルクレセリアに見せる)の形を構築に取り入れそれぞれの型を調整していった。
■個別解説
※ダメージ計算は急所率非考慮
ガブリアス@ヤチェの実
性格:陽気
実数値:207(188)-151(4)-125(76)-*-128(180)-143(60)
技構成:地震/岩石封じ/ステルスロック/毒々
ステロ撒きとして採用したポケモン。その素早さ、ヤチェの実による行動保障のおかげでほぼ確実にステロを撒くことができる。
毒々はニンフィアからの展開をしない場合に相手のクレセリアやカバルドンに撃つことで試合をかなり有利に運べるようになり、この型は並び上警戒されにくいことも大きくよく刺さった印象だった。
ニンフィア@食べ残し
性格:図太い
実数値:201(244)-*-121(196)-139(68)-150-80
技構成:ハイパーボイス/欠伸/身代わり/バトンタッチ
ガブリアスでステロを撒いた後に欠伸ループからの起点作成を行う役割。身代わりを引き継げるバトンタッチでの対面操作が本当に強力だが、相手の威嚇によるAダウンも引き継ぐのでそこは立ち回り上注意する必要があった。身代わりをバトンするのが難しそうならバシャーモに電磁波を入れようとする相手の化身ボルトをどのような流れで削るかという立ち回りの計算が重要。
バシャーモ@バシャーモナイト
性格:意地っ張り
実数値:メガ前 169(108)-189(252)-90-*-90-119(148)
メガ後 169(108)-233(252)-100-*-100-139(148)
技構成:跳び膝蹴り/フレアドライブ/剣の舞/守る
基本選出のエースを担うメガポケモン。ステロが撒かれている際の制圧能力が非常に高い。
対ガルクレセを考えると叩き落とすが欲しくなるが、構築意図として幅広い対応範囲が望まれるため、主にクチート・ランドロス・モロバレルなど意識でフレアドライブ採用。
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:無邪気
実数値:メガ前 181(4)-134(148)-101(4)-73(100)-90-156(252)
メガ後 181(4)-164(148)-121(4)-93(100)-108-167(252)
技構成:猫騙し/捨て身タックル/冷凍ビーム/大文字
ガルクレセニンフの並びを形成するために採用している駒で、幅広い相手と戦えるように最速、特にカバルドンを意識して冷凍ビーム持ち両刀型とした。大文字はナットレイ絡みのサイクル、特にマンダマンムーナットを相手する際にイージーウィンできるため採用したが、今回の予選ではシャンデラへの打点が無くて困ることになったためヒードラン・バンギラス(この二体はバシャーモ選出で相手できるが)にも撃てる地震との選択。
クレセリア@カゴの実
性格:図太い
実数値:203(60)-*-176(156)-113(140)-151(4)-124(148)
技構成:サイコショック/冷凍ビーム/瞑想/眠る
・意地っ張りキノガッサ+2
・A233メガバシャーモのフレアドライブ高乱数2耐え
・+1冷凍ビームで184-101ボルトロスがオボンの実込み超高乱数2発
・+1サイコショックで167-101メガゲンガー確定1発(ステロ込み)
・+1サイコショックで159-115メガゲンガー75%で1発(ステロ込み)
採用理由はガルーラと同じ。ガルーラ入りにはバシャーモを選出することがほとんどなため、物理受けとしてではなくニンフィアからのバトン先にもなりサイクル構築に対する詰ませ性能が高い瞑想型での採用。相手のカバルドンによる欠伸展開に対しても強く出られるのが大きく、機会は多くないがガルーラ入りに選出した際も相手のメガ枠(ガルーラゲンガー)とこちらのメガ枠(この場合ほぼガルーラ)で1-1交換が成立した場合はほぼこのポケモンで詰ませることができる。受けループに対しても構築にゲンガーがいないためバンギラスを選出されないのでギロチングライオン・縮小ラッキーを除きこのポケモンで勝負を決められることが多い。
化身ボルトロス@オボンの実
性格:図太い
実数値:184(236)-*-132(236)-145-101(4)-135(32)
技構成:十万ボルト/目覚めるパワー(氷)/気合玉/悪巧み
バシャーモの明確なストッパーとなるファイアロー・マリルリに対して強く出られる駒。またボーマンダ軸を始めとするサイクル構築相手に対しても高い破壊性能を持つ。
ファイアロー入りには基本選出であるガブリアス+ニンフィア+バシャーモ選出ができないため、ガブリアス+バシャーモ+ボルトロスと選出することでステロと併せてバシャーモに対するファイアローの繰り出し回数を抑え、有利に戦えるようになる。このポケモンのおかげでガルーラ入り構築にはほぼ全てバシャーモを選出できるようになっている。
■総評
予選の結果は5勝2敗で負けはプレミによるものと、苦手とするマリルリ入りガルクレセだったため概ね構築の目標は達成できたと言えると考えている。ガブニンフバシャと出さない場合の選出についても色々と考えていたことがあるため自分用のメモとしてもまた追記予定。
【ローテ】電磁浮遊クレッフィ入りトノラグ滅び雨【東京ローテオフ使用構築】
こんにちは、ひゅーずです。
ブログを更新しないまま1年以上経ってしまいましたがずっとポケモンしてました。
普段シングルオフに参加していることが多いのですが、今回は僕のもう一つの好きなルールであるローテーションバトルのオフである、先日の東京ローテオフにて使用した構築の紹介です。結果はベスト16ですが構築は最終的に面白い形にまとまったと思うので公開することにしました。
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ニョロトノ | 熱湯 | 滅びの歌 | アンコール | 雨乞い | 湿った岩 | 雨降らし |
ラグラージ | 滝登り | 地震 | 冷凍パンチ | グロウパンチ | ラグラージナイト | 激流→すいすい |
サザンドラ | 悪の波動 | 龍の波動 | 火炎放射 | 気合玉 | 拘り眼鏡 | 浮遊 |
クレッフィ | 瞑想 | 身代わり | 電磁浮遊 | ドレインキッス | 食べ残し | 悪戯心 |
ゲンガー | ヘドロ爆弾 | 鬼火 | 滅びの歌 | 道連れ | 気合の襷 | 浮遊 |
ファイアロー | ブレイブバード | フレアドライブ | 剣の舞 | 鬼火 | 青空プレート | 疾風の翼 |
使用したパーティはメガラグラージ雨です。
環境に通りの良い水タイプでありながら電磁波で止まらない高速高耐久アタッカーであるメガラグラージには、ローテで特に強力に活躍できるポケモンだとORAS発売当初から注目していて今に至るまで色々な機会に使ってきました。他にも構築は考えていましたが、今回せっかく東京まで遠征できることになったため使い慣れていて愛着のあるこの軸を煮詰め直して使用することに。
ニョロトノラグラージをどの試合においても選出できるような並びを目指しローテ特有の常時発生する択を最大限排除できる安定した詰めの手段を考えた結果、自然に滅びの歌を採用できるニョロトノを活かしてもう1枚ガルーラに強い滅び要員であるゲンガーを採用し、トノラグのビートダウン戦法の他にトノゲンガーの滅びの歌2枚採用+要塞クレッフィによる滅びの詰めの勝ち筋も取りやすくしました。
雨による明確な勝ち筋があるため相手の選出が読みやすく、選出画面で勝ちへのルートが思い描きやすい構築になったと思います。
■個別解説
およそ採用順に解説していきます。
※ダメージ計算は急所率非考慮
ラグラージ@ラグラージナイト
性格:意地っ張り
実数値:メガ前 189(108)-177(244)-110-*-110-100(156)
メガ後 189(108)-221(244)-130-*-130-110(156)
技構成:滝登り/地震/冷凍パンチ/グロウパンチ
・雨下+1滝登りで157-145メガクチートを最低乱数以外で1発、
・地震で167-170ギルガルドが37.5%の低乱数1発
・冷凍パンチで171-150メガボーマンダを最低乱数以外で1発
・雨下で龍舞後最速ギャラドス抜き(最速スカーフトゲキッス+3)
今やローテにおけるトノラグのラグラージといえばこの技構成、とそれなりに定着していると思いますが実際どの技も切れないので完成されていると思います。剣舞かビルドを覚えれば神になれた
スカーフキッス抜きで止めていることの多いミラーも意識しつつの+1最速ギャラドス抜きに素早さを設定し、火力にほぼ振り切り残りを耐久に回しています。ダメ計を見て分かる通り絶妙過ぎる火力ラインなので本当にこれ以上は削ることができません。
グロウパンチを積むことで無振りのガブリアスやメガガルーラが余裕を持って雨下滝登りで上から縛れる圏内に入るので勝ち方がとても分かりやすいです。基本的にメガするターンに高耐久を盾にグロパンを積み全抜き体勢を整えます。
ラグラージのフランス名がLaggronであることは余りにも有名。
ニョロトノ@湿った岩
性格:図太い
実数値:197(252)-*-132(196)-111(4)-125(36)-93(20)
技構成:熱湯/滅びの歌/アンコール/雨乞い
・C232メガリザードンYのソーラービームを最高乱数以外で耐える
・無振り70族+3かつ無振り零度スイクン抜かれ
・残りBで11n
こちらも雨パにおけるよくある構成のニョロトノです。
大体の瞑想ニンフィア、太鼓マリルリを抜いている保障が欲しかったので、相手のスイクンに対して型によってS関係が変わらないラインまで少し素早さを上げました。
長い間襷を持たせて「熱湯/冷凍ビーム/滅びの歌/雨乞い」で運用していたのですが、元々耐久が高いポケモンであるがゆえに発動機会がほとんどなかったため、雨ターンの延長により前トノ選出した場合も戦いやすくなる湿った岩に変更し、冷凍ビームを切ってアンコールを搭載し滅び展開に持ち込みやすい技構成に変更しました。裏トノ選出をすることがほとんどであり湿った岩を持たせたため試合終了まで雨ターンが足りることが多く、雨乞いは使用機会がかなり少ないため外したいところなのですが、メガリザードンYや日本晴れ持ちエルフーンなどが一定数いることを考えると難しい話です(入れたい技は滅びターン稼ぎにとても優秀な守る)。
アンコールはギルガルドのキンシなど相手の補助技を狙いに行くのは当然のことですが対ガルーラにおいても重要な技で、不意打ちで縛れれば滅び展開に、それ以外の攻撃技ならラグラージが上からノーリスクで倒しに行けるという動きがとても強力でした。
4体目として裏に選出し、ラグラージのメガを完了させてから1匹切って死に出しすることで雨ターンを有効活用して詰めるのが基本です。
サザンドラ@拘り眼鏡
性格:控えめ
実数値:181(108)-*-111(4)-194(252)-111(4)-136(140)
技構成:悪の波動/龍の波動/火炎放射/気合玉
・悪の波動で207-125ブルンゲルが確定1発、167-170ギルガルドが62.5%で1発
・最速キノガッサ+2
・A194メガガルーラの親子愛恩返しを確定耐え
普通の技構成の眼鏡サザンです。
ラグラージを通す際に障害となるロトム・草タイプ・水タイプ・クレセブルンなどに軒並み有利を取れるポケモンとして採用しました。今挙げたポケモンにこいつの攻撃が1度でも通れば雨ラグラージの圏内に入ることが多いので合わせられれば爆アドですが、特に低火力高耐久のポケモンに対してはクレッフィで詰ませる、トノゲンガーで強引に滅ぼすという二の矢、三の矢があるため、失うことが負けに直結しないので強気にガンガン回していけるというのがこの構築における眼鏡サザンの強みです。雑に扱っていい眼鏡・鉢巻のポケモンはローテで本当に強い。
眼鏡サザンドラは今までもう少し素早さを落として耐久に厚くした型をよく他の構築でも使っていたのですが、夏の大阪ローテオフにて最速ガッサ抜きまでsを振ったメガ前ヘラクロスに上を取られるという事件が発生したため、個体数の少ないへラクロスはともかく同じような場面で困ることが出てくるだろうと判断し最低限の耐久を残して多めにsに割きました。なお大文字にしないとメガへラクロスは落ちません
クレッフィ@食べ残し
性格:穏やか
実数値:161(228)-*-112(4)-106(44)-148(220)-97(12)
技構成:瞑想/身代わり/電磁浮遊/ドレインキッス
・身代わりがC105ブルンゲルの熱湯を確定耐え
・+1ドレインキッスで183-106ガブリアスを83%で2発、167-111サザンドラ確定1発
・ミラー意識の無振り75族+2
構築上特異な技構成になったクレッフィ。
基本選出の1つとしてラグサザン@1の並びを作る際に、相性補完が優れたポケモンとして龍とフェアリーの一貫を切れて逆にその相手に高負荷を掛けられるクチートを採用したくなった(他の鋼タイプはサザンドラに強くない)のですがメガシンカはすでに使用している、そこで同タイプのポケモンであるクレッフィに注目し、この枠のポケモンには相手に負荷を掛ける=勝ち筋となる存在であって欲しかったため雨乞い壁貼りではなく瞑想ドレインキッスによる要塞型での採用を決めました。
先制身代わりの存在がとても優秀で、構築軸の一つである滅びのターン稼ぎの他にも取りあえずの様子見安定択、状態異常技回避、相手のトリル・追い風ターン稼ぎなど用途は多岐に渡ります。
最後の枠には弱点技である地震を透かすことのできる電磁浮遊を採用しました。これにより使用率トップのガブリアスを完全に置物にすることができ立ち回りが簡単になります。他の候補技としては鉄壁、毒々、雨乞いなどがあり試行錯誤を重ねてきましたが、ガブリアスを無力化できることには代えられないと判断して結局この技構成に落ち着きました。ちなみに鉄壁にすると地面技で押し切られるようになってしまいますがブレバで拘ったファイアローなどに勝てます。
電磁浮遊に関する特殊な仕様
・電磁浮遊状態で型破りポケモンの地震→無効化できる
・電磁浮遊状態で重力される→墜落
・重力されている状態で電磁浮遊→そもそも技選択できないので浮けない
・電磁浮遊状態で撃ち落とすを受ける→墜落
・電磁浮遊状態で身代わりが撃ち落とすを受ける→墜落しない
・一度撃ち落とすを受けた状態で再度電磁浮遊→技選択できるが不発し浮けない
※わざわざ検証したのではなく実際の対戦で発生した事案をまとめたものです。今後電磁浮遊する予定がある方は覚えておきましょう。
以上の通り重力に関しては不利をとるのですが、重力下では逆にこちらのラグラージの一貫性も上がったり身代わりでのターン稼ぎもできるので色々なパターンで対応できます。草笛エルフーン入りと思われる構築には上から殴れるファイアローを積極的に選出していました。
この型の特徴として、ドレインキッスは与ダメの75%も回復する技なので威力が低くても残飯と併せてかなりの回復量を得ることができ特殊相手に延々と粘り続けることができます。毒々守る身代わりなどの型では身代わりを貫通してくるニンフィアに押し切られて勝てないので正しい選択でした。構築の並び的に相手視点では壁貼り型と見られていることが多い、ということを頭に置きつつ対戦します。
配分としてはダメ計の通り仮想敵に対する耐久・火力を確保し、相手クレッフィの電磁波威張るの上から身代わりするために素早さを上げています。この構築においては、
・クレッフィの遅い遂行速度をカバーできる滅びギミックがある
・滅びの歌のターン稼ぎに先制身代わり+ドレインキッスによる粘りが相性抜群
・特性:すり抜けを持つシャンデラにパーティ全体で強い
・雨が降り、電磁浮遊をしたクレッフィには弱点が無くなる
といった強いシナジーがあり素晴らしい活躍をしてくれましたが、等倍相手への火力は本当に低い(+3ドレインキッスで無振りメガガルーラがようやく確3になる程度)ため採用する構築をよく考えないと弱い型だと思いました。
性格:陽気
実数値:154(4)-133(252)-91-*-89-195(252)
技構成:ブレイブバード/フレアドライブ/剣の舞/鬼火
・エルフーン、相手ファイアロー意識の最速
・+2ブレイブバードで183-116ガブリアスが確定1発、181-120メガガルーラが最低乱数以外で1発
メイン軸のトノラグが苦手とする草タイプに大きく圧力をかける枠としてやはり飛行タイプが欲しくなり、様々な誤魔化しができるスカーフキッスも魅力的だったのですが対電磁波・トリル・追い風・ナットレイを重く見てファイアローを採用しました。
クレッフィ以外はどのポケモンも1発耐えて返しの技で倒せるようにしているのですが、相手のファイアローが構築上一貫しやすいためその上を取れる可能性を高めるため最速にし、個人的に相手の隙を突いて積んだ後の圧力はローテ最強クラスだと思っている剣舞プレート型で使うことにしました。
試合中盤まで雨は降らさない構築ということもありハッサムナットレイを瞬間焼却できるフレアドライブ持ちにしましたが、剣舞を積むとボルトライコウガルドあたりも縛れるようになるため使い勝手は良かったです。
最後の枠にはガルガブに刺したりクレッフィと併せての定数ダメージ展開が見込める鬼火を採用しました。使用機会はそこそこあり、例えばガルーラ+襷エルフーンのような並びに対して安定行動となります。採用できなかった他の候補技としては追い風、挑発、羽休め辺りでしたが、鬼火を持っているか持っていないかで出せる構築の幅がかなり変わるため今の技構成になりました。
クレッフィが妨害を受けラグラージサザンドラも不利を取るエルフーンがいる構築やその他草タイプを強く意識したい時、また剣舞ブレバで簡単に一貫が取れそうな時に選出していましたが、速さゆえに何もせずに倒れることがほとんどなく使いやすいポケモンでした。
ゲンガー@気合の襷
性格:臆病
実数値:135-*-81(4)-182(252)-95-178(252)
技構成:ヘドロ爆弾/鬼火/滅びの歌/道連れ
・CS極振り
ラグサザンクレッフィ+トノの基本選出ではグロパンガルーラが重めであり、クレッフィだけでは選出画面での相手フェアリーへの圧力になりえず明確に弱点を突ける駒を探していたところ、上記の条件を満たしガルガブ霊獣ボルトよりも速いため2回以上の行動が保障されやすい襷ゲンガーにたどり着きました。
サザンドラが出せない時に出す駒という役割もあるため高耐久を潰せる滅びの歌、詰めの盤面整理に便利な道連れ、ガルーラ入りの並びに撃つ鬼火を確定とし、襷持ちの多いエルフーンキノガッサを追加効果の3割で即処理できることを魅力に感じてヘドロ爆弾を4枠目に攻撃技として採用しました。シャドーボールより威力が高いことによりASファイアローをブレバの反動+ヘドロ爆弾でいい乱数で倒すことができます。
ゲンガーを投入するまでは、ピクシー入りの並びに対して対処を早めるためニョロトノを先発に出すことを強いられるという対戦も多かったのですが、もう1枚の滅び役であるこのポケモンが入ることによりこの選出の歪みを解消することができました。
多くの相手に上が取れるため選出がしやすいですが、パーティパワーの低い選出になるということも意識して、できれば数的有利を取って滅び展開に持ち込むためにどのポケモンでもいいので早めに相手のポケモンを1体落とそう、という指針のもと対戦します。
■選出
基本的に表にラグラージ@2、裏ニョロトノの選出をすることがほとんどで、1匹落とされて天候が雨になる前にラグラージのメガ進化を完了させておく流れです。
①表:ラグラージ+サザンドラ+クレッフィ 裏:ニョロトノ
→一番戦いやすい形であり、ガルーラがいないパーティのほとんど、またガブボルトクチート+トリル役のようなパーティにもこの形で選出します。ラグラージをメガシンカさせたら大事に残しておいて適当にサザンドラを切り、雨メガラグの力押しかニョロトノの滅びで〆を狙う流れです。サザンドラが眼鏡持ち高火力なため切ろうとする際も相手に悠長な行動を許しにくいのがポイント。
②表:ラグラージ+ゲンガー+クレッフィ 裏:ニョロトノ
→ガルーラ+フェアリータイプを強めに意識しつつ、滅びによる詰めが成立しやすそうだと判断した場合の選出。この場合ラグラージは雨下での全抜きだけを目標とするのではなく、非雨下でもどんどん動かして相手の頭数をまず3体に持ち込むことを最優先していました。ゲンガーを相手が3体になるまで残しておき、うち1体に滅びを撃ちさらに別の1体を道連れする、というのが理想的な流れです。物理ポケモンをゲンガーで無力化してしまえばクレッフィ1体で完封できてしまうこともしばしば。
この2パターンが様々な相手に対応できる基本選出ですがラグ@2+トノの形さえ守れば相手によって柔軟な選出ができるので、基本選出を崩して刺さっていそうな2体を選出して戦うことも多かったです。よほどゲンガーが腐りそうなピクシー入りに対してはニョロトノを前に出すことも考慮に入れていました。
■総評
XY以前の雨アタッカー(キングドラ・オムスターなど)がハイドロポンプを撃たなければいけない場面を作られることにより運負けを呼び込むのに対して、メインウェポンが滝登りのメガラグラージは命中安定であることに加えて能動的に怯みによる運勝ちをもぎ取ることが可能なので使っていて非常に気持ちが良かったです。すいすいによる上からの高打点+自然に入れられる滅びの歌により機械的なイージーウィンのルートを考えやすいのはやはり雨パの利点だと感じました。
今回の東京ローテオフにおける敗戦に関しては、予選はプレミによる完敗と中盤の不運によるどうしようもない試合展開による負けの2敗でブロック内2位で抜けてから、決勝トーナメント1回戦では威張ると零度の前に屈する形だったので構築自体に決定的な問題はなかったかなといったところ。ORAS初期に小規模の市大ローテオフで優勝した時から夏のローテ紅白戦などでも同じような軸で使用してきましたが、また気が向いたらどのように構築内容が変遷してきたかを追記するか別記事にて簡単にまとめようと思います。
以上が今回の構築紹介となります。
東京ローテオフを主催してくださったレイさん、その他運営の皆さん、改めてありがとうございました!
【第4回関西シングルFESTA優勝構築】チョッキランドロス軸ガルゲンスタン
はじめまして、ひゅーずといいます。
今回vanさん主催の第4回関西シングルFESTAに参加させていただき、予選スイクンブロックを8-1で1位通過して決勝トーナメントを勝ち抜き優勝することができました!!
今までオフ会ではあと一歩で予選抜けがかなわないということが続いていたので、好成績で予選を抜けさらに念願だったシングルオフ初優勝を達成することができて本当に嬉しいです!
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | 猫騙し | 捨て身タックル | 冷凍パンチ | 地震 | ガルーラナイト | 肝っ玉→親子愛 |
ゲンガー | シャドーボール | 気合玉 | 挑発 | 道連れ | ゲンガナイト | 浮遊→影踏み |
ファイアロー | ブレイブバード | 鬼火 | 挑発 | 羽休め | ゴツゴツメット | 疾風の翼 |
霊獣ランドロス | 地震 | 岩石封じ | 蜻蛉返り | 叩き落とす | 突撃チョッキ | 威嚇 |
ライコウ | 十万ボルト | ボルトチェンジ | めざめるパワー(氷) | 電磁波 | 命の珠 | プレッシャー |
ニンフィア | ハイパーボイス | サイコショック | シャドーボール | 寝言 | 拘りメガネ | フェアリースキン |
使用したパーティは簡潔に言えばトンボルチェンから有利対面を作りガルゲンニンフィアで制圧を目指すことを目的にしたスタンです。
今回の構築作成経緯として、まず6世代スタンの中でもかなり完成度の高い有名なトーマスさんの構築(→ガブガルーラゲンガー - 避け続ける意志力)を参考に自分もメガゲンガーの1-2交換によって数的有利を取り勝ちにいく構築を作りたいというところからスタートしました。
そこでメガゲンガーに繋ぐポケモンとして今回注目したのが前から使いたいポケモンでもあった突撃チョッキ持ち霊獣ランドロス。チョッキを持ったことによる初手の出しやすさ向上に加えて威嚇によるAダウンや相手のスカーフなどの持ち物を叩き落としたりすることで安全にゲンガーのメガシンカの起点を作ることができる点に注目し採用しました。
このランドゲンガーの並びを軸に残りのポケモンを補完的に決め、その他にも柔軟な選出ができるように心がけて微調整し完成したのがこの6体の並びです。ガルーラやニンフィアが1体で相手のパーティを大きく崩す性能を持っているのでランドゲンガー@1の選出以外にも幅広い戦い方ができるようになりました。
個々の目新しいパーツやギミックがあるわけではないですが、並びとしては綺麗なものが作れたのではないかと思います。
■個別解説
およそ採用順に解説していこうと思います。
この構築を作成するにあたっては本当に様々な構築記事を参考にさせていただき、その中で必要な調整も見つけることができたのでほとんどが他の方のブログから拝借した配分です(と言い訳しておく)。
性格:陽気
実数値:175(84)-181(124)-111(4)-*-106(44)-157(252)
技構成:地震/岩石封じ/蜻蛉返り/叩き落とす
トスタポンテさんの配分を使用しました→【単体考察】突撃チョッキ霊獣ランドロス - シンジ湖のほとり
・チョッキ込みでC192メガルカリオの適応力+2ラスターカノンを確定耐え
・地震で183-116ガブリアスが91.4%で2発
・メガシンカ前のガルーラやルカリオ、ビビヨンを抜くため最速
この構築の軸として潤滑油的役割を果たすポケモン。
技構成は地震、岩石封じ、コンセプトである有利対面作成のための蜻蛉返りまでは採用しない理由がない技ですが、残り1枠に採用した相手のスカーフ・タスキ・チョッキの可能性を排除しつつ裏のポケモンの圏内に入れることのできる叩き落とすが非常に優秀でした。
構築によっては叩き落とすの枠を大爆発にしてもいい活躍をしてくれると思います。(重い相手を無理やり持っていく・起点回避兼後続にダメージを入れたくない時の自主退場など)
初手に出して地震や叩き落とすで1発削りを入れた後蜻蛉返りでゲンガーに退き、ゲンガーが削れた相手を落として死に出しされてきたポケモンもう1匹を道連れで処理、相手の残り1体をこちらがランドロスともう1匹の数的有利を取った状態で相手する、というのが基本的かつ理想的な流れです。
しかしここまで上手くいくことは少なくサイクル戦になることが多いので、裏のポケモンを考えてどこまでなら削れても構わないかなどを考えて立ち回ります。
耐久の調整先はメガルカリオになっていますが、HPがフルに残っていればほぼ全ての型のバシャーモに対して有利が取れたり(チョッキなし無振りだと珠オバヒやめざ氷で吹き飛ぶ可能性がある)、ライコウのメガネめざ氷やポリゴン2の冷凍ビームといった不一致氷技もほとんど耐えられるほどの特殊耐久があるのでどの相手に対しても動かしやすいです。
削れても生きてさえいればクッションになりつつ威嚇を入れるという仕事ができるので切るタイミングもとても重要ですし、こちらのチョッキという持ち物は見せ合い段階では気付かれにくいはずなので、場合によっては相手目線でのスカーフの可能性を残しつつ戦うという立ち回りもしていきます(例:地震を撃った後に蜻蛉返りを選択せず普通に引っ込む)。
余談ですが初手にバシャーモと対面した場合、向こうは守るを選択してくるので少し長考するフリをしてから蜻蛉返りを選択すると、こちらがスカーフであると勘違いし次のターン裏に引っ込むことなく突っ張ってきて返しの地震で処理、ということも割と成功します。
選出回数:9/13
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病
実数値:メガ前 149(108)-*-86(44)-163(100)-96(4)-178(252)
メガ後 149(108)-*-106(44)-203(100)-116(4)-200(252)
技構成:シャドーボール/気合玉/挑発/道連れ
トーマスさんの配分を使用しました→ガブガルーラゲンガー - 避け続ける意志力
・A200ガブリアスの逆鱗を最高乱数以外で耐える
・気合玉で砂下の175-141メガバンギラスを確1
今回の構築はこのポケモンが使いたくて組みました。このポケモンが相手を2匹倒すことが基本的な勝ち筋。
シャドーボールと気合玉の技範囲が本当に素晴らしく、挑発を持つことによりメガフシギバナやピクシーを安全に処理でき、その他のポケモンも挑発+道連れで確実に相打ちに持ち込めます。ほとんどの受けループもこいつ1匹で対処が可能。
ガルーラを倒すには命中不安の気合玉を撃たなくてはなりませんが、余裕があるなら道連れで確実に1-1交換した方がいいです。
オフでは相手のパーティ的に他のポケモンの方が出しやすかったこともあり選出率は低くなりましたがレートではよく選出して期待通りの活躍をしてくれます。重いポケモンと無理やり心中することができるというだけでも間違いなく強いポケモン。気合玉外しを運負けと言っていいかは諸説ある。
選出回数:3/13
ニンフィア@拘りメガネ
性格:控えめ
実数値:191(164)-*-94(68)-176(236)-151(4)-85(36)
技構成:ハイパーボイス/サイコショック/シャドーボール/寝言
ぜろはちさんの配分を使用しました→ニンフィアクレセドラン / 第2回関西シングルFESTA、第2回ゆいおふ!使用構築 - ぴっぴかちゅう
・A182ガブリアスの鉢巻地震を最高乱数以外で耐える
・サイコショックで167-101メガゲンガーを68.8%で1発
・岩石封じを2回当てた最速ガブリアス抜き
初手ランドロスから展開する場合に不利を取りやすいゲッコウガや水ロトムなどをはじめとする特殊ポケモン全体を受けつつ、サイクルの中で相手に大きく負荷をかけられるメガネニンフィアを採用。
技構成はハイパーボイスの他にメガゲンガーを対面でワンキルできる可能性のあるサイコショック、ハイボに受け出してくるポケモン(主にギルガルド、ヒードラン)に撃つシャドーボールの3ウェポン、あと1枠はせっかく身代わり貫通技を持っているので催眠対策に寝言を採用しました。
シャドーボール・寝言の枠の他候補にはハッサム・ナットレイに撃てるめざ炎、ラス1勝負になった時や無理やりサイクル崩壊を狙う時に相手を掻き消すことのできる破壊光線がありましたが、今回は上記の理由で見送ることに。
シャドボやショックで拘る場合は後続のポケモンの起点になる可能性に注意しなければなりません。
メガネハイボにより様々な相手に対して等倍で致命傷を与えることができますが、月光乱舞などの復活ギミックがあるわけではないのでこちらも深手を負う物理相手にはタイプ的に有利でも基本突っ張らず、上手くHPを残しつつ特殊ポケモンとの対面を作るように意識します。
低速気味なため上から殴られて消耗することが多く、すぐにサイクル崩壊につながるので最近採用することをためらっていたポケモンでしたが、物理ポケモンと対面してしまった時の退き先をちゃんと用意すること(主にランドロス、たまにファイアローなど)・消耗した後も戦えるギミックを用意しておくこと(ランドロスの岩石封じ、ライコウの電磁波)によりこの問題を解消することができ、オフでの選出回数もトップでした。
選出回数:10/13
ライコウ@命の珠性格:臆病
実数値:169(28)-*-105(80)-156(164)-120-181(236)
技構成:十万ボルト/ボルトチェンジ/めざめるパワー氷/電磁波
・十万ボルトで206-101マリルリを最低乱数以外で1発
・A146青空プレートファイアローの+2ブレイブバードを耐え(66.8~78.6%)、その後珠ダメ2回で死なない
・最速メガルカリオ抜き
友人のくりぷとんくんの配分を使用しました→第2回関西シングルFESTAベスト16、第2回ゆいおふ!ベスト8 メガヘラクロス月光乱舞 霊獣ボルトは許さない - 楽しんでポケモンしよう
ファイアローのブレバの一貫を切るとともにパーティ全体に一貫している水タイプに弱点を突ける電気タイプの中でも、相手のボルトロス・サンダーに強めな駒として採用。ゲンガーに繋ぐ第二のトンボルチェンポケモンでもあります。
電磁波が非常に強力で、普通に殴って1匹倒し後ろから出てきたポケモンに電磁波を入れて退場、という流れで実質2匹を機能停止に持っていけます。アローを倒した後にこいつを起点にしようと出てくるメガバンギに撃ち込むのがテンプレの流れ。自分も攻撃に参加しつつガルーラやニンフィアが暴れるための場を作るポケモンとして非常に使いやすかったです。
珠ダメを気にする必要があるので火力を削ってBに割いた調整で採用しましたが、予選で陽気メガリザードンXの逆鱗を耐えつつ電磁波を入れることができたので意味のある調整だったと思います。
飛行や水タイプを相手する枠ですが、瞑想やチョッキミラーコートの可能性があるスイクンは無理に相手せずメガゲンガーで相打ちに持っていくことの方が多かったです。また相手のメガゲンガーに対してはこいつで電磁波を入れるのが一番安全な処理ルート。
ニンフィアに加えてのビビヨンに対する回答枠でもあり、
ライコウで眠り粉を受ける
↓
起きるまでにビビヨンが身代わり及び蝶舞をする
↓
起きて後攻ボルチェンし身代わりを壊しつつアローに交代
↓
アローのブレバで撃墜
という流れで処理できます。まだビビヨン入りにマッチしたことがなく、そもそもガルーラアローライコウニンフィアがいるこの構築に選出されるのかは知りませんが。
ここで1つ問題があって、
・電気半減、氷・岩が抜群でない
・ステロが抜群で入らない
・ルカリオより速く相手のボルトロスに対しても強い
という点を評価してのライコウ採用でしたが現状では壁構築に対してかなりの苦戦を強いられるので、一度この枠を挑発化身ボルトロス変えて試してみたいなとも思っています。そうすると完全に全国ダブルのメンツになって面白い
選出回数:4/13
性格:陽気
実数値:185(252)-101-115(188)-*-89-170(68)
技構成:ブレイブバード/鬼火/挑発/羽休め
・最速ガブリアス抜き
・残りをHB振り
ここまででまだ重いハッサムやナットレイ、クレセクチートに対して選出する枠。
当初はプレート剣舞型にし、残り1枠を龍舞メガバンギラスにして構築にランドゲンガー+バンギランドアローという2つの軸を持たせようとしていたのですが、ステロを撒かないランドロスからのバンギアロー展開がやはり不安定であり、サイクル軸のランドゲンガーと積みリレー軸のバンギランドアローという2つの選出が異質過ぎたため、サイクルに参加させにくい型のファイアローとバンギラスはランドゲンガー@1の選出をする時に完全にお荷物状態になってしまっていました。
そこで積みリレー軸を諦め構築全体をサイクル軸1本に特化することに決め、バンギラスを解雇しファイアローを初手に出しやすく鬼火で相手の物理火力を削ぐことにより後続を動きやすくするサポートもできる耐久ゴツメ型に変更したところ、格段に選出の幅が広がりました。
ブレバ・鬼火・羽休めまでは確定で残り1枠に剣の舞が欲しくなる場面もありますが、相手に展開された場合止めることが難しいこの構築では展開阻止の挑発の方が優先でした。
ガブリアスはラムやスカーフの所持率が高いためなるべくこのポケモンで相手することは避ける、というより他のポケモンがかなりガブリアスに強い並びなのでこいつでガブの相手をすることはほぼありません。最悪こいつでも戦える、という認識。
選出回数:7/13
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り
実数値:メガ前:181(4)-151(180)-126(204)-*-101(4)-125(116)
メガ後:181(4)-184(180)-146(204)-*-121(4)-135(116)
技構成:猫騙し/捨て身タックル/冷凍パンチ/地震
・最速キノガッサ抜き
・A200鉢巻ガブリアスの逆鱗+鮫肌ダメージ1回を75%の確率で耐える
・親だけの冷凍パンチで183-116ガブリアスが最低乱数以外で1発
上5匹できついタスキマンムー、タスキガッサを見る最強の補完枠、オボン持ちのロトム・マリルリなどを何もさせずに黙らせるのも役割の一つです。
圧倒的対面性能を誇る猫騙し+捨て身タックルに加えてガブリアス・ランドロスの処理を迅速にするため冷凍パンチを採用。ラスト1枠は炎のパンチ・けたぐりなども候補でしたが、パーティ全体でギルガルドへの打点が不足気味なこともあり無難に非接触打点でもある地震を選択しました。
この配分の意味ですが、キノガッサには絶対負けるわけにはいかないのでS135を前提とし、対ガブリアスで一番勝率が高くなるように火力・耐久ラインを設定することに。
ガブリアスと対面した場合に鉢巻ガブは耐久ラインを191-116まで上げている個体も多く(いわゆるADガブ)、その場合親だけの冷凍パンチで倒せる確率は75%になってしまいますがADガブはSほぼ無振りのことが多いので上から殴り殺してしまえることもしばしば。HAヤチェガブとかいうヤバいやつでなければ少なくとも相打ち以上には持っていけるでしょうし、今のところガブリアスと対面して生き残らなかったことはないです。
代償としてHに努力値を回せなかったため捨て身タックルの反動でかなり消耗しますが、対戦前からどこでガルーラのHPを使うかを考えておけばそこまで気になる話ではありませんし、BとSを上げたことによる恩恵の方が遥かに大きいです。こちらのHPが削れた後に出てきた高速ポケモンに対しても一度引っ込んでランドロスの岩石封じやライコウの電磁波サポートを受けることによって上から捻り潰すことが可能。
補完の役割を果たしつつ強力なエースとして活躍できるのが本当に使いやすく、こいつ1匹でここまで穴を埋め切れたことにかなり驚きました。
選出回数:6/13
■総評
6匹を対応範囲が広いポケモンで固めることができたので、特定のポケモンがいた場合選出が縛られる、ということが少ない点でとても気に入った並びが作れました。正しい選出ができれば(ここが一番難しい)スタン同士の対決で立ち回り以前の不利を取ることはあまりないと思います。
積み構築に対しては、展開された後に止めることが難しいのは難点ですが、起点にされにくいポケモンで固めたことによりそのリスクを緩和しています。
物理の超火力ガルーラ、特殊の超火力ニンフィア、隙あらば2体持っていくゲンガーと勝ち筋を多く用意できたので、立ち回りで意識していたことはサイクルを回す中でどのポケモンを一貫させて勝つか決め、いかにそのポケモンが暴れられる場を整えるかこということでした。ゲンガー展開から考え始めた構築でしたが割と純粋なスタンになったと思います。全てのポケモンがある程度の火力と耐久を兼ね揃えていたので非常に扱いやすかったです。やはりKP上位ポケモンで固めるのは正義。
苦手とする相手はライコウのところで触れた通りやはり壁構築。壁の切れるタイミングを計算しつつ鬼の立ち回りを要求されます。
その他にはランドロスの受け出しを許してくれないエンテイや、ライコウを抜いている剣舞フレドラアローなども重めの相手として挙げられます。アローの方は今回KP的に切っていた形で、エンテイは1匹捨てる覚悟でなんとか有利対面に持ち込む方針でした。
以上が今回の構築紹介となります。
改めて第4回関西シングルFESTAに参加された皆さん、立派な賞状を作って下さった運営の方々、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!
第4回関西シングルFESTA
予選スイクンブロック 8-1 1位通過
決勝トーナメント 4-0 優勝
※ブログリンクの方は問題がございましたら消させていただきます。